この5月、初めて厚生年金基金の解散に伴い
後継制度として確定拠出年金をする案件が発生しました。
基金を脱退して資金を移換する案件はありましたが、
解散による移換は当社として初めての受託です。
同社は近畿の厚生年金基金の解散に伴い、
加算部分の過去分を当社に移換します。
ネットで検索し、少ない情報の中から当社を見つけ
自力で後継制度を確定拠出年金に決定されました。
同基金の解散に伴いDCに移換する事業所は
同社1社のみです。基金の幹事会社である
信託銀行は後継制度としてDCを受託する
条件は加入者数100名以上と説明したそうです。
もちろん対象となる事業所は1社もありません。
同社は申請期限ぎりぎりのタイミングで当社プランへの移換を
希望したため、「何とか事業所の意向をかなえて欲しい」と
基金の常務理事から丁寧なお電話を頂きました。
恐らく小規模の事業所は、解散後に資金を分配して終了と
なるところがほとんどです。同社は基金の加算部分が
過去分は移換され、且つ相当額が今後もDCの掛金として
継続されるので、従業員はとても恵まれています。
従業員説明会では事業主がいかに社員のことを考え
決断したか、小職より皆さまにお伝えしました。
今後、基金の解散ラッシュが来ますが、1社でも多く
DCで継続して頂きたいと思っております。